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ダウンパワー・フィルパワーとは|羽毛布団の品質基準

羽毛のにおいをかぎ分ける

ダウンパワーとは|羽毛布団の品質を決める最も重要な指標

ダウンパワー(dp)は羽毛の品質を示す重要な指標であり、 羽毛がどれだけ大きく膨らむかを示す数値です。

羽毛は同じ重さでも膨らむ体積が大きいほど多くの空気を含むことができ、 保温性が高く高品質なダウンと評価されます。

ダウンパワーは、羽毛1gあたりの体積(cm³/g)で表示され、 数値が大きいほど膨らみが大きく高品質のダウンであることを意味します。

ダウンパワー表示への移行|かさ高表示からの変更

羽毛の品質は以前、測定器内での高さを基準にした「かさ高(cm)」で表示されていました。

誤った嵩高の表現

しかしこの数値は布団の厚みと誤解されることが多く、消費者にとって分かりにくいという問題がありました。

そのため日本では2012年4月1日以降、 羽毛布団の品質評価を「ダウンパワー(dp)」で表示する方式に変更されました。

この変更により、IDFB(国際ダウン&フェザー事務局)が採用している「フィルパワー(FP)」との換算や比較がしやすくなりました。

ダウンパワーは羽毛の膨らみを体積で評価するため、羽毛の品質をより正確に理解できる指標となっています。

ダウンパワーとフィルパワーの違い

羽毛の品質を示す指標には、 ダウンパワーのほかにフィルパワー(FP)があります。

フィルパワーは主にヨーロッパやアメリカで使用されており、 ダウンジャケットや寝袋などで広く採用されています。

指標 測定単位 主な使用地域
ダウンパワー(dp) 1gあたりの体積(cm³/g) 日本の羽毛布団
フィルパワー(FP) 1オンスあたりの体積(立方インチ) 欧米のダウン製品

どちらも羽毛の膨らみを評価する指標ですが、 測定単位が異なるため数値は直接比較することはできません。

羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示します。「600フィルパワー」とは1オンスの羽毛が600立方インチの体積にふくらんでいることを表し、数値が大きいほど良質なダウンといえます。

フィルパワーは「ふくらむ大きさ」を表し、ダウンパワーは「復元する力」を表す指標となります。

ダウンパワーの測定方法 | かさ高性の測り方

ダウンパワーの計測

ダウンパワーは厳密な条件のもとで測定されます。

日本基準とヨーロッパ基準とは、若干の測り方の「差」がありますが、以下の通りの検査を行います。

ダウンパワーの測り方について

    ヨーロッパ型のダウンパワーの測り方について

  1. 羽毛を温度・湿度管理された保管庫で24時間保管
  2. 羽毛を攪拌して状態を整える
  3. スチーム処理で前処理を行う
  4. 羽毛30gを測定用シリンダーに入れる
  5. 測定用荷重円盤を乗せる
    (従来は120g・海外の試験法は94.3g)
  6. 2分後、底からの膨らんだ高さを3箇所、測ります。
  7. 3箇所の平均値を算出したのが、「嵩高性」の数値になります。

この体積を計算し、 1gあたりの体積(cm³/g) としてダウンパワーの数値が決定されます。

ゴールドラベルとは|羽毛布団の品質目安

ゴールドラベルの意味

日本国内では、羽毛の品質を判断する目安として 日本羽毛製品協同組合が発行する ゴールドラベルがあります。

このラベルは羽毛の膨らみ(かさ高性・ダウンパワー)を基準に 羽毛布団の品質グレードを分類したものです。

ただしゴールドラベルは法律による義務ではなく、 すべての羽毛布団に付けられているものではありません。

そのため消費者が羽毛布団を選ぶ際の 大まかな品質の目安として利用されています。

ゴールドラベルの種類

ゴールドラベルは現在、羽毛のかさ高性(ダウンパワー)を基準に 次の4段階で分類されています。

ラベル ダウンパワー 旧かさ高表示
プレミアムゴールド 440dp以上 180mm以上
ロイヤルゴールド 400dp以上 165mm以上
エクセルゴールド 350dp以上 145mm以上
ニューゴールド 300dp以上 120mm以上

以前は 「ニューゴールド」「エクセルゴールド」「ロイヤルゴールド」 の3種類でしたが、消費者の関心の高まりを受け プレミアムゴールドが追加され、 現在の4段階の表示となりました。

ただし、ゴールドラベルだけでは品質は判断できない

羽毛布団の品質を示す指標として知られるゴールドラベルですが、 ラベルだけで羽毛の品質を正確に判断することはできません。

同じラベルでも最大で約40dpもの差があるため、 羽毛布団の仕上がりや価格に違いが生じる場合があります。

羽毛はほぼすべてが輸入品であり、原毛には個体差があります。
独自の基準や幅のある表示では品質の解釈に曖昧さが生じる可能性があるため、同店では世界基準に基づいた表示を基本としています。

そのため、眠むの木では、あえてゴールドラベルはお付けしておりません。

既存のラベル制度では羽毛の品質差を十分に伝えきれないと考えているためです。

公認検査機関の客観的な数値を表示するため

ゴールドラベルの代わりに、国際羽毛協会(IDFB)の公認検査機関 IDFL(国際羽毛検査機関) の検査結果を使用し、 フィルパワーやダウンパワーなどの具体的な数値を直接表示しています。
これにより、個々の羽毛の品質をより明確に示し、安心できる「ヘルシーダウン」としての品質を伝えています。

本当に品質の良い羽毛布団を選ぶためには、ダウンパワーやゴールドラベルだけでなく、総合的な品質を見ることが重要です。

実際に一度、手に取って確認した上で、購入を検討される事が安心かと考えます。

QTEC(一般財団法人日本繊維製品品質技術センター)とは

羽毛のにおいをかぎ分ける

QTEC(一般財団法人日本繊維製品品質技術センター)は、 羽毛布団を含む繊維製品全般の評価や技術指導を行う 公平・中立な第三者検査機関です。

消費者と製造者の双方にとって信頼できる品質評価機関として、 日本国内だけでなく海外からも高い評価を得ています。

QTECの役割と重要性

公平な第三者評価

消費者トラブルが発生した場合や、製造者が品質確認を必要とする場合に、 第三者の立場から公正な検査と評価を行います。

羽毛品質の管理

羽毛原料の清浄性(汚れの少なさ)や品質が 基準を満たしているかを、検査データに基づいて管理・評価しています。

国際的な信頼性

QTECは日本国内だけでなく、海外からも高い評価を得ている 信頼性の高い検査機関です。

羽毛に関する主な検査内容

QTECでは、羽毛の品質を判断するために様々な検査を実施しています。

羽毛の品質検査内容

ダウンパワー(dp)の測定
羽毛のふくらみ(かさ高性)を測定し、数値化します。
清浄度(透視度)
羽毛がどれだけ綺麗に洗浄されているかを測定します。日本基準では500mm以上などの基準が設けられています。
油脂分率
羽毛に残っている脂分の割合を確認し、適正な範囲に収まっているかをチェックします。
不純物の混入検査
砂やゴミ、未熟なダウンなどが混入していないかを確認します。

検査現場での取り組み

QTECの中部事業所などでは、多くの試験ケースを用いて 日々厳格な検査が行われています。

羽毛の品質評価では、専門家でも判断が難しい 未熟ダウンの混入などもあり、 こうした専門機関による検査によって品質が明らかになります。

第三者検査機関の重要性

羽毛布団は内部の羽毛が見えない製品であるため、 品質を消費者が直接判断することは難しい製品です。

そのため、QTECのような第三者検査機関による 客観的な検査データは、 私たちが安心・安全な製品を選ぶための重要な裏付けとなっています。

まとめ:納得できる羽毛布団を選ぶために

正しい羽毛布団

羽毛は見た目では品質の違いが分かりにくい素材だからこそ、しっかり洗浄・管理された成熟ダウンが使われているか、専門機関による検査や評価が行われているかを確認することが、長く快適に使える羽毛布団を選ぶための大きな手がかりになります。

もし表示や説明だけでは判断が難しい場合は、羽毛の品質や産地、洗浄方法などをきちんと説明してくれる信頼できる販売店に相談してみるのも一つの方法です。そうした専門的な視点を参考にすることで、ご自身に合った「本当に納得できる一枚」に出会いやすくなるでしょう。

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