羽毛布団のニオイについて
よくご質問やご相談をいただく話題として羽毛布団のニオイについてご質問をいただく事がございます。
何故、羽毛はニオイがするのか、臭いがするものとあまり感じない羽毛布団があるのか。少し専門的なお話を含めて解説させていただきます。
羽毛(ダウン・フェザー)は天然繊維であり、特有の構造と性質を持っています。
羽根には軸があります。その軸の中は空洞になっております。そこに残った成長ホルモンなどがニオイに理由となります。 洗浄の質がきっちりできなければ問題はないのですが、農場で集められた原料のダウンの洗浄・洗いが適正でない場合、 脂分が湿気や温度に反応して臭いが出る場合があります。
羽毛布団の発症の地と言われている北欧・ノルウェー周辺は湿度が高いですが、欧州の気候は全般的に日本と雨量はあまり変わりませんが、空気が乾燥が異なります。
日本国内でご使用の場合、「高温多湿な梅雨時」などには湿度と温度の関係で、高品質の羽毛布団でも若干の臭気を感じる事があります。 ただし、適正な基準の羽毛布団の中の湿気を抜くと殆ど匂いは感じなくなります。 (ただし全く臭いが無いと言う表現はできません)
湿気と羽毛布団に使われている羽毛の質による理由が考えられます。 湿度と温度の関係で臭気が強い布団があります。
実際に洗浄や充填現場で感じる事ですが、グースよりもダックの方が少し動物臭は強く感じる事は事実です。
グースと比較して雑食系のダックの方が、ダウンの油分が多く洗浄方法が適正でない場合、少し臭いを感じるという事例もございます。
適正な品質と洗浄を施されたダックであれば、気になるほどではありません。
では、完全にニオイを取り除くために、羽根に含まれている脂分などを徹底的に洗浄してしまってはどうなるのか。
羽毛/羽根から完全に脂分を取り除いてしまうと、本来の力/ダウンパワーまでも奪う事になってしまいます。
人の髪の毛と同じように、脂分を残さず、取り除いてしまうとパサパサの保温性のないダウンとなってしまうのです。
ですので、どれだけ良い素材でも完全に羽根に含まれている脂分は取り除かないように洗浄を施して「ニオイゼロ」というのは、なかなか難しいというのが本音。
日干し・布団乾燥機など羽毛布団に含まれている空気を入れ替えると、同時に湿気を飛ばしてあげる事により、ニオイの改善になります。
また、長くご使用されていると人の皮脂や寝汗などが羽毛布団に付着し、酸化などによりニオイが発生する原因にもなります。
その際は、ドライクリーニングではなく、羽毛布団の「水での洗浄/丸洗い」をされる事を専門店としてオススメいたします。
※ドライクリーニングは側生地は綺麗になりますが、羽毛布団の中身の汚れを洗浄されませんので、水による丸洗いをされる事をオススメ
天日干しや乾燥機で十分に湿気を抜いても強い匂いが残る羽毛布団の場合、以下の品質的な問題が考えられます。
飼育期間が短い若鳥から採取された羽毛は、羽軸の空洞に成長に必要な栄養組織(タンパク質等)が残留しています。 これが腐敗や細菌増殖の原因となり、洗っても取れない強い悪臭を放ちます。
羽毛布団のリフォーム/打ち直しなど完全に洗浄する事により、このニオイを取り除けるかと言われれば、正直難しいというのが回答となります。 どれだけ洗ったとしても未成熟なダウン自体を取り除かなければなりません。
農場で集められた原料(原毛)の洗浄が不十分な場合、過剰な脂分や汚れが残留し、湿気に反応して不快な臭いを出します。
こちらの場合は、「仕立て直し(リフォーム)」で改善する可能性があります。
羽毛布団の仕立て直しの工程は、新しい羽毛布団を仕立てする以上に手間が必要になります。
リフォーム作業料金は、10万円の羽毛布団でも1万円の羽毛布団でも全く同じ作業をするため同じです。
1万の羽毛布団でも、仕立て直し・羽毛布団のリフォームの価格は、
おおよそ2~4万円の料金になります。
羽毛布団の購入を検討されている皆様から時々、「眠むの木の羽毛布団は匂いはしませんか?何か特別な処理をされていますか?」 というお問合せのメールをいただきます。「眠むの木」のお返事を開示いたします。
飼育期間が長い水鳥のダウンをきっちり洗浄処理したダウンを充填しているだけです。 余計な加工処理などはしなくても、 適正な飼育期間の原毛を適正な洗浄をする事で ダウンの機能を損なわず匂いの少ない羽毛を得られます。
理解していただきたいのは、最高品質の羽毛布団でも「匂いがしない」とは言い切れません。 その理由は、羽毛布団に限らず木綿わたや羊毛わた等、「天然繊維」の場合は、必ず匂いを感じる事があります。 素晴らしい北山杉にも、「木の匂い」は残ります。 素材の「匂い」を感じる要因は、素材の油分と気温と湿度の関係です。
天然繊維の場合は、原料そのものにそれぞれ「油分」を含みます。 植物性油脂、動物性油脂分です。 保温力・吸湿発散性その他の機能を残すために、 精製後も100%完全に脱脂はせず、適度な油分を残して製品化します。 その微量の油分が湿気等に反応し、 それぞれの繊維特有の「匂い」を感じる場合もあります。
ただし、適正に処理されている場合、その匂いは羽毛布団の湿気を抜く事(乾燥)で、 一般の方にはほとんど感じなくなります。
ご使用時、匂い等を全く感じないカシミヤのセーターに霧吹きで湿気を含ませ、 ドライヤーで温風をあてると、やはりかすかな「毛の匂い」はするものです。 ただしその匂いは、不快感を与える様なものではありません。 湿気が無くなると匂いは殆ど感じなくなります。
「眠むの木」の羽毛布団は、上記の品質の良いカシミヤのセーターと同様とお考えください。
通常の状態でご使用の場合は、まず不快な匂いは感じません。
ただし、湿度と気温/温度によって「におい」を感じる場合もあります。
十分に洗浄をされた高品質の羽毛布団であっても、羽毛本来の性能を保つために、少量の脂分は残されています。
そのため、購入直後や湿度の高い時期には、羽毛特有のにおいを感じることがあります。
においが気になる場合は、3~4時間ほど湿気を抜くために干すことで、においは軽減されやすくなります。
良い羽毛布団は、湿気によって一時的に匂うことがあっても、1時間ほどの天日干しや布団乾燥機で湿気を抜けば、不快な動物臭はなくなります。
販売されているモノの中には、飼育期間が短い水鳥から採取した未熟ダウン/羽軸の中に含まれる成長ホルモンの充填したもの、 または原毛の洗浄処理が適正に行われていない品質の良くない羽毛布団の場合は、日干しでも匂いが取れないモノもございます。
湿気を抜いてもニオイが取れないものは、洗浄不足や未熟ダウンが原因と考えられます。
羽毛布団のガイドはこちらcopyright(c) e-nemunoki.com All Rights Reserved.